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第102回 2004年8月9日
これまでの問題
問題506
「地謡男」って、どんな男?
地謡〈じうたい〉というのは、能楽で謡曲の地の文の部分を舞台の右端で大勢でうたうこと。つまり能の内容に直接、参加しないのに、いろいろ言いたてるというところから、それほどの働きもないくせに、他人の働きを批難する男という意味です。「地謡武士」ともいいました。
問題507
「入」は「はい‐る」とか「い‐る」と訓読みしますが、もう一つ別の訓の読みがあります。それはなんでしょう。
「しお」です。色を染めたりする時に染料などに浸す度数を数えるのに用いた言い方です。「ひとしお」は「一入」と書き、染め汁などに一回、浸けることで、それが変化して、程度が一段と増すという意味になったものです。
問題508
「仕置〈しおく〉」は、しておく、処置する、采配するというのがもとの意味ですが、処罰する、罰を与えるという意味にもなりました。「おしおき」の「しおき」です。なぜでしょうか。
この語は、江戸幕府の法律が整備されていく過程で、権力支配のための采配の意味だったものが、刑罰とその執行という意味に移行していったものです。政治権力というもののあり方の変化が背後にあったわけです。
問題509
「塩鮪」は文字どおり塩漬けの鮪の意味のほかに、のぞき見をすることもさしました。なぜでしょう。
塩に漬けた魚肉の切身を「すきみ」といったところから、「透見」にかけて、のぞき見をすることもさすようになったものです。
問題510
わざと相手を無視することを「しかとする」と言ったりしますが、語源を当ててください。
二つの説があって、一つはたいしたこともない、つまらないといった意味の九州方言「しかともない」からきたという説。もう一つは花札で、紅葉に鹿が描かれた札の鹿がプイと横を向いている様子からきたという説です。
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